村田町の水道事業は、大正15年2月に創設事業の認可を受け、直ちに工事に着手し、昭和2年5月に竣工とともに給水を開始しました。
その後、昭和61年に本町の将来を展望し、給水区域の拡張や村田工業団地における産業の活性化と雇用機会の拡大、さらには東北横断自動車道の完成により、仙台圏のベットタウンとしての人口増が見込まれることから、水需要がますます増大されることが思考されました。
そこで長期的な水需要の推測を行った結果、昭和64年度(平成元年度)には現有施設能力を上回ることが必至の状況でありました。
そのため、当時計画されていた七ヶ宿ダムを水源とする仙南・仙塩広域水道用水供給事業に参加し、受水による水量の確保がされたことにより、給水区域の拡張計画を定め、同時に震災対策として下水道事業と並行して老朽管の布設替え工事を行い、町民の給水に万全を期すための第11次拡張事業の実施を行い、平成13年度で事業完了しました。
さらに多くの町民方々に上水道を利用していただくよう、未給水区域の地区の給水計画を策定し、平成14年度からは第12次拡張事業に、平成18年度からは第13次拡張事業に着手をしているところであります。
※現在の村田町の上水道は、100%七ヶ宿ダムを水源とする仙南・仙塩広域水道から受水しています。
村田工業団地は、交通の利を生かして宮城県の長期総合計画で県南の中核的内陸工業団地として位置づけられ、昭和49年度に農工団地の指定を受け、宮城県土地開発公社が事業主体となり、昭和52年度より造成に着手、昭和57年度に開発行為を完了している。
工業用水道施設は、工業団地の付加価値を高め企業誘致の一助とする目的で計画され、開発行為の協議で開発者が設置し、完成後に村田町に移管することとし、団地造成と平行して設置されたものであります。
この間、昭和56年度より一部分譲を開始とともに工業用水道の需要が発生したため、暫定的な措置として宮城県土地開発公社が自家用工業用水道として一部給水を開始しました。
平成元年度をもって合計16社が立地し、工業団地が完売となったことに伴い、前途協議に基づき村田町に無償譲渡され、平成3年4月1日村田町工業用水道事業として給水開始されたものであります。
取水・導水施設は、工業団地周辺の地下水を水源とし、深井戸により取水ポンプにて取水し、導水管によって配水施設へ送る。
浄水方法については、地下水を水源とすることから原水水質は工業用水条例に示す水質基準内に均衡が図られていることから無処理とし、原水供給を行っている。
配水施設は、場内に着水井、配水池を設置し、配水管にて各配水先に自然流下にて配水する。
なお、取水・導水施設は、上記水源の他に別途予備水源(地下水・深井戸)を設け、安定給水を確保するものである。
給水区域 | 村田町大字村田字西ヶ丘地内(村田工業団地) | |
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給水能力 | 1,000立方メートル/日 | |
水源 | 種別 | 地下水(深井戸) |
取水地点 | 村田町大字村田字西ヶ丘地内(本井) 村田町大字村田字西ヶ丘地内(予備井) |
◆工業用水道使用料(消費税込み)(PDFファイル)
私たちは、普段のくらしの中で水道の水をいつでも、どこでも必要なだけ使っています。しかし、いつも便利に使っている水道の水もたくさんの人々の努力と協力によって皆さんの家庭に送られています。
それでは、水道の水はどこから、どのようにして生まれ、どんな旅をしてくるのでしょうか?
蛇口をひねれば、いつでも安全な水が出てきます。川の水や地下水などの自然にある水は、そのままでは飲めません。水道は、これらの水を安心して飲める水につくりかえて皆さんの家庭に送っています。
七ヶ宿ダムから取り入れられた水は、白石川にある南部山浄水場に送られてきます。南部山浄水場では、にごりやゴミなどを沈殿、消毒して「安全できれいな水」につくりかえ、送水管という直径2m40cmの大きな管で、各市町(合計17市町)の受水地に送られます。
こうして、安全できれいになった川の水を配水池から道路の下の長い配水管を通して、家庭や学校・病院・工場などに送り届けています。
→おいしい水道水ができるまで(PDFファイル)