村田町と兵庫県多可町との間で、今後いずれかの町で災害が発生し、それぞれ町独自の対応では十分な応急措置を講じることが困難な状況に陥った場合、応急対策や復旧対策などの円滑な遂行を相互応援する『災害時相互応縁協定』の調印式が、平成24年10月1日、多可町の文化会館ベルディホールにおいて執り行われました。
(1) 食料、飲料水及び生活必需物資並びにその供給に必要な資機材の提供
(2) 被災者の救出、医療、防疫、施設等の応急復旧に必要な資機材及び物資の提供
(3) 災害応急活動等に必要な職員の派遣
(4) 被災者を一時収容するための施設の提供
(5) (1)から(4)に掲げるもののほか、特に要請のあった事項
平成23年3月11日の東日本大震災発生直後、あらゆる情報手段が途絶えたなか、ソーシャルネットワーク(フェイスブック)を通じ、村田町長が救援要請を発信したところ、奇跡的に、戸田善規多可町長と連絡が取れ、戸田町長の即決で、幾多の通行制限のなかにもかかわらず、災害発生3日後に、多可町あげての非常食や毛布などの救援物資が本町に届けられました。その後もミルクや紙おむつなどの救援物資が次々と届き、さらに本町から県内沿岸部に向け、この救援物資を配送することができました。
このことにより、東日本大震災のような広域的かつ複合的な大規模災害時には、国・県を通じた組織的な支援体制が整うまでの間、基礎自治体間におけるカウンターパート型支援活動が、極めて有効であることが実証されました。この経緯を踏まえ、全国的広域圏の視点から本町と多可町との間で「災害時相互応縁協定」を締結しました。
※カウンターパート型支援活動:特定の被災自治体と特定の支援自治体の組み合わせにより、復旧・復興を支援する仕組み
本町の老舗酒蔵、大沼酒造店の酒蔵で造られる「乾坤一」に、多可町産の日本一の酒米「山田錦」が使われているという不思議な縁が救援物資の提供を受けた後になって判明しました。
また、多可町はこの「山田錦」の発祥の町として、10月1日の「日本酒の日」に、毎年「加藤登紀子 日本酒の日コンサート」を開催していますが、調印式当日は、記念すべき20回目の開催となることから、協定締結に際し加藤登紀子さんに立ち会い頂きました。
このような「縁」を勘案し、「応援」の「援(たすける)」は「縁(ゆかり)」を用いています。
「災害時相互応縁協定」の調印式やその後に多可町内で行われた報告会の様子が、多可町が運営するケーブルテレビ「たかテレビ」で放映されました。この映像を下記から視聴できます。
○放映された映像はこちら(ウィンドウズメディアファイル:91.4MB)
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